3月9日大阪BIM講演のレジメ
BIMは実践で使えるか?
「設計業務の効率化」の両立~
2010年3月9日 ヤマガタ設計 山形雄次郎
プロフィール
山形雄次郎
・昭和33年福井県生まれ。
・大阪大学建築工学科卒業後、
ヘキサ、中川建築設計事務所等を経て
富山県高岡市にてヤマガタ設計(建築設計監理)及び
山形雄次郎デジタルデザイン(3D・CG)を設立。
・3Dに関心があり、建築王、Form-Z、Vectorworks3D、Shadeを経て、
約6年前にSketchUpに魅了され、その普及活動を開始。
・昨年3月7日、四国で初めてBIMを知る。
・直後、東京品川区の共同住宅をRevitにて設計。
・昨年末、Web雑誌【建築夢想】を立ち上げ、BIMの啓蒙活動を開始。
・山形雄次郎のBIM大予言の発表!
BIMは実践で使えるか?
という演題ですが、結論を先に言います。
使えます。
ただし、そう簡単ではありません。
実際、RevitというBIMソフトを使って
この物件を設計しましたが、従来の方法に対して、
BIMで設計するメリットを感じましたが、逆にデメリットも感じました。
メリット:デメリットの割合は、ソフトの購入費も含めて、
51:49。
つまりぎりぎりの所ですが、BIMでやってよかったと思いますし、
今後もBIMでやります。これに迷いはありません。
勿論この数値は現段階での感想なので、
今後もっと慣れてきたり、ソフト側もバージョンアップしてくれば、
この数値は60:40、70:30へと変わっていくと思います。
丁度図面を手書きで書いていた時代から
CADに移行するときに似ていると思います。
最初は大変ですが、一旦CADで一物件流れると
もう二度と手書きに戻ることはなかったと思います。
CADでは手書きの味のある図面が書けないといいつつも
いつしかCADの便利さに押されて
今では殆どの方がCADを使って設計しておられると思います。
手書きからCADへはあくまで2次元から2次元への移行ですが、
BIMは2次元から3次元への移行なので、まさに次元が変わります。
ですから、BIMは建設業界の産業革命とか
BIM建設革命と言われています。
Revit導入の功罪
【メリット】
【メリット】
◇基本計画に便利
・壁や建具の位置変更が容易で、プラン検討がしやすい。
◇3次元設計の魅力
・3Dプレゼンを設計初期からできるので、施主の合意を得やすい。
◇変更に対する恐怖解消
・かなり設計後半にはいっても気持ちよく設計変更ができる。
◇作業時間の短縮
・各図面に連動するので、結果として作業時間が少なくてすむ。
・結果、外注を減らせたり、精神的余裕から、地域や社会、
地球環境を考えられる。(建築家としての本来の任務)
【デメリット】
◇建具制作が困難
・特殊形状の建具(ファミリ)の制作が自分ではなかなか難しい。
結果としてソフト側の都合で設計内容を変えることにつながり、
これが設計者として心苦しい。
◇2D変換に難
・2D-CAD、特にJwwへの変換が苦しい。
◇詳細表現は発展途上
・平面詳細図や断面詳細図には現段階では使用が難しい。
◇価格
・高い
本論(タイトルのみ)
・意匠図一式のうちどれをRevitで作成したか?
・SketchUpにて斜線制限カゴの作成
・<Revitにて3D設計内容の紹介>>>
・SketchUp-3Dが近隣説明会で活躍
・SketchUpを施主及び施工者が導入
ご静聴ありがとうございました。
ヤマガタ設計 山形雄次郎
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